コラム

vol.05 化芥所の開設

「化芥所」とは,芥(ゴミ)を化かす施設という意味で,いわばゴミ回収・リサイクル施設です。回収作業を生活困窮者に任せることで,授産施設としての側面も持っていました。

化芥所は,明治8年(1875)にスタートした施設で,勧業政策の一環として推進されました。

化芥所は,市内に何か所か設置され,回収したゴミから使えそうなものを選び出したり,焼却処分で出る灰を肥料にするなどの作業をしていました。とはいえ,回収は月に1回だけでした。当時は,木くずや紙などは各家庭で燃やすことも多く,回収するようなゴミは限られていたのです。

化芥所では,ゴミ回収の代金として小額の代金を集めました。しかし黒字はまったく望めず,大幅な赤字経営だったようです。明治15年(1882)には他の勧業施設と共に民営化され,その後は,民間施設として明治33年(1900)ごろまで存続していたようです。